今回は、外壁塗装に関するトラブル対応の事例をご紹介いたします。
外壁塗装の相談
HPから相談電話があり、お困りということで翌日訪問しました。
すると、「4年前に外装セールスマンから経年劣化に伴う外部塗装工事の提案があったため、そのまま工事を頼んだらトラブルになった」とのことでした。
相談者さまは、中古物件として5年前に自宅を購入したようで、今回の事例はその1年後に行なった工事についてということになります。
工事後に隣家が解体工事を行なったそうですが、隣家側の塗装がムラだらけでコーキングのうち替えもなく、クラックが発生していたことがわかったそうです。
そのセールスマンは施工前に、「高耐久の塗料を使いますが、きちんと5年保証をお付けします」といって高額な工事を発注したそうです。
しかし、工事業者は経年劣化を盾に「保証に該当する瑕疵はこちらにないため、改修の対応はしない」と対応を拒否したのだとか。
一体何のための保証だったのでしょうか?
さらに、工事契約の内訳を見ても、各工事項目が『一式』の表現のみで、明細として重要になる単価や数量が記載されていませんでした。
後の祭りではありますが、こちらでその内訳をひも解いて計算すると、各工事項目がかなり高い単価になりました。
建物は条件がすべて同じとは言えないのに、広告などは『1棟丸ごと◎◎円』と表現されることが多く、実際にそれが消費者を惑わせる結果となっています。
私たち設計事務所としては、事前の安全・安心の住まい提案が一番と考えてますが、このような住宅トラブルが絶えないことに心を痛めるばかりです。
対応後、相談者さまからお礼状をいただき、優良施工業者による全面塗り替えを実施することになったそうでホッとしました。
今回のように住宅トラブルでお困りごとがありましたら、トポス建築設計室株式会社までお気軽にお問い合わせください!